- 構造材
- 強靭で耐久性が高い国産無垢材(土台…ヒノキ4寸角、柱…スギ4寸角、梁桁…アカマツ)を使用。
- 木造軸組工法
- 骨太の構造材を組み上げ、耐力面材を施して建物の耐震性を高めました。
- 通気工法
- 屋根と外壁の下地に遮熱シートと通気層を施工。空気が流れる道筋を作り、屋根から熱を逃がす「棟換気」を採用。熱気と湿気がこもりにくく、耐久性が高い住まいが実現しました。
- ハイブリット断熱
- 屋根・床面にトップレベルの断熱性がある「ネオマフォーム」を、壁には吸音や消臭、調湿効果に優れている「羊毛断熱材」を使用。
OMソーラー
この地球上に、まんべんなく降り注ぐ太陽は、私たちにとってもっとも身近なエネルギーの源です。はぐくみの木の家は、太陽の熱と空気で部屋を暖めたり、お湯をつくったりする「OMソーラー」の住まいづくりをご提案しています。「深い庇や大きな窓」により夏の日差しを遮り冬の日射を取り込むなど、「パッシブデザイン」を暮らしの中に多く採用しています。
熱は太陽でまかなう
電気だけにたよるのは本当にエコ?
東日本大震災以降、原子力発電を含めた電力システムに様々な課題が顕在化し、これによって、再生可能エネルギーに大きく期待されるようになってきました。しかしながら、国内の発電電力量の約85%が火力発電(石炭・石油・天然ガス)が占めています。再生可能エネルギーは全体の約7.2%にすぎないのです。
電気を火力発電所でつくるとき、化石燃料(石炭・石油・天然ガス)を燃やしています。その時、発生した膨大な熱エネルギーの大半は利用されず、電気をつくるためのエネルギーの約60%は無駄に海や大気中に捨てられているのです。
熱は熱でまかなう
家庭で使うエネルギーの半分以上は、暖房や給湯の熱エネルギーです。暖房で必要な温度は20℃程度、給湯温度は30℃から40℃程度です。比較的低温の熱の用途に電気を使うことは、エネルギーを効率的に利用していないのです。結果として、発電所でCO2を多く排出していることになるのです。電気は、電気でしか使えない用途(TV・照明など)に使い、低温の熱(暖房・給湯)の用途には、なるべく太陽熱・地熱などを利用することが望ましいです。熱は熱でまかなうことで、快適で地球環境にやさしい暮らしができるのです。
暖房だけでなく給湯も
太陽熱を屋根で集熱する「パッシブソーラーシステム」は、暖房だけでなくお湯をつくることができます。地域によって差はありますが、春から秋にかけて30℃から50℃のお湯が約300Lとれます。早春や晩秋の時期などは、暖房しながらお湯採りも可能です。太陽の熱を暖房すべてに使うか、お湯を採った残りの熱を暖房するかは、季節の暮らし方によって調整できます。
OMソーラーのしくみ
- 冬の昼
- 夏の昼
- 夏の夜
OMクワトロソーラーで「省エネ+創エネ」で2030年基準の住まいづくり
太陽の熱で床暖房するOMソーラー。それと同時に太陽光発電も行うのが、熱と光のハイブリッドシステムOMクワトロソーラーです。住まいの断熱性能を向上させながら「省エネ+創エネ」の相乗効果により、2030年の新築の標準となるゼロエネ・ハウスを実現します。
年間エネルギー使用量比較
※計算条件 ●省エネ基準+αの家/延べ床面積:103㎡/建物Q値:2.0W/㎡K(次世代エネルギー基準Q値2.7W/㎡Kより断熱性能を20%以上向上させた建物)/導入設備:エアコン、ガス給湯器●OMソーラーの家/導入設備:「省エネ基準+αの家」にOMソーラーシステム(暖房・給湯・換気)、高効率エアコン、太陽熱利用エコキュートを導入。●OMクワトロソーラーの家/「OMソーラーの家」に専用太陽電池モジュール4.5kWを導入。●提案住宅の冷暖房負荷算出方法/OMソーラー株式会社製の住宅温熱環境シミュレーションソフト SunSons ver.6.1 による。年間冷暖房負荷の計算方法を用いて評価する方法。(特別評価方法認定国住生第771号)/建設地:静岡県浜松市/照明、その他の一次エネルギー使用量には、(独)新エネルギー産業技術総合開発機構の住宅建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業、戸建住宅の標準消費エネルギー量より算出。/OM集熱パネル 17.2㎡、高効率エアコン COP5.95、基準エアコン COP3.00、太陽熱利用エコキュート APF3.2、基準給湯器のエネルギー消費効率 0.8。